【モンテネグロ】やっぱりこうなる国境越え。
高校生の頃の修学旅行といえばどんな思い出やイメージをお持ちだろうか。
きっと、みんなでどこかの観光地に行って、グループ行動したり、お土産を買いに行ったりというのが主だと思うが、まえてぃーの高校の修学旅行といえば、
“スキー合宿”
なぜか長野の白馬的なところで二泊三日スキーのみをする。
これが、修学旅行。
ちなみに1年生の冬。
つまり2・3年は何の楽しみもない。
京都から長野まで長距離バスで移動するのだがその帰り。
大雪で高速が通行止め。
まさかの24時間ほどバスに缶詰めにされ、晴れて次の日、地元の新聞に載ったくらいだ。
先生に「もうバスは動かないから寝ろ」、と言われて寝て起きたら窓から見える看板が微塵も動いていなかった時はけっこう笑った。
でも友達と一緒だったからけっこう楽しかったりもした。
そして今。
同じ目にあっている。
これがけっこう覚悟した。
と、ゆうのもモンテネグロではコトルという街に行きたい。
が、コソボから出発した場合、一度モンテネグロの首都で乗り換えが必要。
コソボからのバスは夜の7:00。
モンテネグロの首都に到着は夜中の1:00。
首都からコトルへのバスの出発は朝の6:00。
つまり!!
この秋の夜長の寒い中5時間もバスターミナルで待機しなければならないのだ٩( 'ω' )و
でもまぁ夜中に移動した方が宿代も浮くし、何事も経験なのでそれで行くことにした。
そして、定刻通りコソボを出発。
真っ暗の中、山頂にある国境に向かってバスはグングン走る。
街灯なんてものもないので、窓の外を見ても見えるのは闇。
闇って見えるんだね。
すると突然スピードが落ちてきた。
ガタンゴトンと歯切れの悪いタイヤの回り方。
な、なんだ、パンクか!?
しばらく様子を見ているとヘッドライトに照らされた外が見えた。
ゆ、雪だΣ(゚д゚lll)!!
雪が積もりに積もっていてバスが動けないのである!!
きっとタイヤはノーマルだ。
あちゃーって他のお客さんも運転手さんも思ってる顔。
暗闇の中浮かび上がる雪☃️
その時速、、、5キロ笑。
もう前の車が通ったであろう轍に頼るしかない。
そこから1時間ほどで山頂の国境へ。
ガン見されるまえてぃーパスポート。
しかも入国スタンプはない。
みんなのIDが返される中、一番最後まえてぃーパスポートも返却!!
良かった。
が、
なぜか出国パスポートは押されていた。。。
いや、記念みたいで嬉しんだけどね。
そして、出発するかなーと待つ。
そして待つ。
まだ待つ。
けっこう待つ。
まだ!!?
なんか車体下の方で国境警備員とかドライバーさんとかがゴソゴソしているのが窓から見えた。
ま、まさか危険物が!?
いや、まえてぃーは何も持ってません。
悪い粉に見えるのはアクエリアスの粉です。
朝食用のシリアルです。
頭の中で祈る。
が、どうやら違うらしい。
タイヤだ。
タイヤを雪用に交換しようとしているが上手くいかないらしいのだ。
そのうちいろんな乗客の人が様子を見に行っては報告をし、様子を見に行ってはタバコを吸うということを繰り返していた。
みんな寒い中一生懸命だ。
私は何もしていない。
そして、気づいた。
エンジンが切られている。
エアコン皆無。
さ、寒すぎる。
現在すでに到着予定の1:00。
まぁ時間には余裕あるし、むしろ遅れた方がバスターミナルで待つ時間が減るのでちょっと有難い。
寒いなぁと思うものの、こればかりはまえてぃー何も出来ないので、協力できることと言えば「文句言わない」ことくらい。
待つ。
ひたすら待つ。
そして、
寝てしまっていた。
そして、
はっと目が覚めた!!
なんと4:00!!
窓の外見る。
まさかのまだ国境ーーーー笑。
そう、この3時間全く動いていなかったのである。
その間もドライバーや国境警備の人たちもタイヤの所でガチャガチャしている。
いやもう寝てばっかでなにも出来なくてすみません。
そして、ついに4:40頃。
動き出したー!!
みんな拍手。
まえてぃーも拍手。
でもちょっとヒヤッと。
ここから首都までどれだけなんだろう。。。
でもまぁ心配して始まらないので待つ。
着くのを待つ。
まだ待つ。
着いた!!
時刻は5:50!
バスターミナルに降りてお礼言ってまたバスターミナルのチケット売り場に行く。
そして聞く。
“コルト行きたい”
するとチケットカウンターのお兄さん。
叫ぶ。
“ナウ!!”
この時点で6時ちょっと前でバスは定刻通り6:00出発らしかった。
お兄さんがナウだ!と言って指を差し、それに気づいた別の人が「お前こっちだ」と言ってバスまで案内してくれてギリギリ乗れた。
またしても感謝。
そして、、、
何よりも寒いバスターミナルで5時間も待たなくて良かった!!
そして暖かいバスに揺られること2時間。
無事に古都コルトに着きました。