【コソボ】日本人はどれだけカタカナの国名をアルファベットで書けるのか。
あれに挑戦してみたいな。
(でも前これで失敗したしな)
あの人と話してみたいな。
(でもあんな噂聞いたしな)
あの場所に行ってみたいな。
(でもみんな危ないっていうしな)
いったいどれだけブレーキかけてきたんだろう。
コソボ滞在は2日しかなかった。
パン屋での優しさ事件から宿に帰ると、同室に一組の男女がいた(6人部屋のドミトリー男女一緒)。
2人はとても陽気でまえてぃーに話しかけてくれた。
どこから来たの??
私たちは英語の先生をコソボでしていて、今日はホリデーだからここまで遊びに来たの。
とのこと。
どうやらこの二人はカップルとかではなく、ボランティアで2年間英語の教師をコソボでしているとのこと。
コソボは2008年に独立し誕生したとても新しい国。
ヨーロッパでは1番新しいNEW BORNだ。
急速に英語が広がっているが、英語の先生が足りないので彼らのようなボランティアが多くいるらしい。
頭が下がる。。。
これから友達のパーティーに行くという2人。
去り際に、
「あなたの英語はとてもいいわ。」
と、慰めにもほどがある!って優しい言葉をかけてくれた。
ないないない!!
自分が一番分かってる!!!
アイムフロムジャパンしか言ってないよ!!!!
私の英語はアカンでしょ笑。
的なことを返す。
すると。
「私は英語の先生よ。それくらい分かるのよ。自信もって。」とすっごい真面目な顔で、目を見て言われる始末。
…。
う、うれしいぃぃーー!!!
正直英語のツアーとかに参加してもドミでの会話に参加しても、何言ってるか分からないからとりあえず大きく頷くしかしていないまえてぃー。
そんな私やけど、あんなに目を見て「自信もって」とか言われたら根拠のない自信が出てきた。
できる気がしてきた。
この感じ、、、
久しく無かった感情!!
私も生徒にあんなにまっすぐな目で「自信もって」とか言えてたんかな(´-`)
「失敗したらすぐ笑ったるからいってこい(挑戦してこい)」
としか言ってこなかった気がする。。。
それと同時に、
大人になるにつれ、誰かに「自信もって」とか「あなたのここがいい」って言われなくなるなって思った。
社会人になりたての頃は、1番後輩やし、みんなかまってくれて、優しくしてくれて、励ましてくれてたけど、先輩になってくと励ますことは増えても励まされることは減る。
そりゃいつも励まされてる大人とかも逆に凹むけど、たまにはいい、ってか大切やなと感じた。
それと同時に、私は大人を励ましてたかなと思う。
先輩、上司、親とか含め。
親なんだから
やって当たり前。
上司なんだから
できて当たり前。
先輩なんだから
気づいて当たり前。
年上なんだから
助けて当たり前。
庇って当たり前。。。。
とかとか思って、励ましの言葉の1つも言えてなかった気がする。
励ましたら癪にさわるかな、とかプライドを傷つけるかな、とかも思ってしまう。
逆に子どもや後輩には当たり前のように励ましたり慰めたり。
でもこの「当たり前」は自分より下に見てるから、できない存在って思ってるからしてることなんかなとかも思った。
人に区別とかしない人間とか思ってたけど、きっと無意識にいろんな線を引いてたんやろなと考えた一瞬の出来事でした。
うん、ボーダレスヒューマンの道は遠い、けど気づけた分だけ近づいたのさ(´∀`*)
そして街へ。
大通りや旧市街、マーケットを足早に散策。
オシャレなカフェやモールも立ち並び、子どもたちの笑い声も溢れるこの場所に、もはや紛争の記憶は上書きされ消えていた。
けど、少し歩くとまだ紛争の後は残る。
傷跡、として見るか、復興として見るか。
決めるものでもない。
ただ、そこには日本のまえてぃー達と同じように仕事に行き、学校に行き、友達と遊び、買い物をし、晩ご飯の支度をするという変わらない日常があったと実感したことが一番心に残った。
そして
“ハロー”と声高らかに言ってくる若者たち。
負けずと元気よくハローと返すと「わ、返ってきたね」と友達同士で笑い合う。
日本人かどうかは分かってないと思うけど、アジア人へのハードルが下がって、次に来るアジア人がまた誰かと笑いあえれば良いなと思う次第です。
そして、ミサンガを買いに。
実は各国で集めている。
ちょうど手作りでおじさんが作ってるところに遭遇。
「おじさん、これどれがおススメ?」
と、もはや、
日本語で聞く始末。
どうせ通じないのなら一番感情が入るであろう日本語が一番と思ったから。
すると「アルバニア」の文字が入ったミサンガを見せてきた。
どうやらおじさんはアルバニア系の人のようだ。
コソボにはアルバニア系の人が多数を占めるのでアルバニアの国旗も目立つのです。
ごめん、アルバニアはもう行って買ったんだ、と言ってアルバニアで買ったミサンガを見せる。
アルバニアカラーだったから伝わったようだ。
困るおじさん。
結果、
この中から好きなの選べって言われて雑にされた笑。
どれにしよかなーと思いながらパッと目についた「C」。
コソボだ!!
って思って即決。
“COSOVO”
これにするわ!
と、
取っておじさんに見せると、おじさんがなんと長さを調節できるようにヒモを蝋で溶かして作り直してくれた。
スゴイやんおじさん。
ありがとうおじさん。
と、ワントーン高い声で言いまくる。
すると横にいたおじさんも見てくる。
ゴーカートしてた子連れも見てくる。
でも、笑顔で見守ってくれている。
おじさんミサンガ完成。
“ありがとー”
いつも叩かれてばかりの肩を今度はおじさんに叩く。
おじさん笑う。
周りも笑う。
まえてぃーは幸せな気持ちになった。
ので、おじさんが何の病気で何の注射を打ってるかは聞かないことにした。
そして気づいた。
コソボは。
「K」だった。
うん、次行ってみよー。