まえてぃーウォーズEP2 砂漠の中からラース家を探せ!!
まえてぃーは迷っていた。
当初の予定ではマトマタから乗り合いバスを乗り継いで2時間ほどの南の街、メドニンに行く予定だった。
そして、北部に帰る予定だった。
しかし、ここでとんでもない魅力的な情報を知ってしまった。
ここから真逆のはるか西。
アルジェリア国境の近くにこんな夕日を見れる場所があるとのこと。
じゃじゃん。
ラース家だ!!!
ルークスカイウォーカーが育ちいろんな想いを夕日に馳せるこのシーン!!
もちろん太陽が2個あるのは映画の中だけだけどもこのシーンと同じ景色が見れるなんて最高ではないか。
究極の選択。
メドニンは諦めてラース家があるというネフタに向かうか否かだ。
メドニンなら距離的にも確実に行ける。
ネフタは正直調べてもなかったのでどうなるかわからない。
まえてぃーの出した答えは。。。
「そうだ、ネフタにいこう(*⁰▿⁰*)」
きっとこう思えたのはまえてぃーが京都出身で「そうだ、京都に行こう」のCMを見まくっていたからだろう。
夕日をとったのである。
ただいまの時刻午前11時。
ネフタまでの所要時間4時間。
本日の日の入り17時36分。
間に合うーー(*⁰▿⁰*)!!
うん、これまでなんとかなってきた!
きっと今回も何とかなるはず!!
との勢いで行き先はネフタに決定!!
乗り合いバスをまた引き継ぎ砂漠地帯を西に向かって激走。
乗り継ぐことバス3台。
現在15時!!
ついに!!
ネフター(о´∀`о)!!
お気づきと思いますが順調すぎると思いませんか??
まえてぃーが賢いからでしょうか。
いや、カタコト英語のまえてぃーですが、ここチュニジアの公用語はアラビア語とフランス語。
む、無力Σ(-᷅_-᷄๑)
なのになぜスムーズかというと、、、
人が良すぎるーー(*⁰▿⁰*)✨
ほぼ行き先の単語しか行ってないのに、あれよあれよと全ての人がまえてぃーを目的地まで運んでくれる。
「バスステーション。」
「こっちだ!ついてこい!」
「ネフタ」
「トゥーズで乗り換えだ、このバスだ!」
「チケット」
「(連れられて)ここで買うんだ!」
「マネー(いくら?)??」
「〇〇円だ!通貨はこうやって数えるんだ!!」
「ネフタ」
「誰か(乗客に)ネフタ行く奴はいないか?連れてってやってくれ!」
「オレ行くよ、こっちだ」
そして、
到着╰(*´︶`*)╯
有難いこと限りなし。
しかも笑顔で。
スムーズに行きすぎたなぁとぼんやり。
が、
ラース家はどこに!?
ネフタの街をうろうろしてると商店のおじいちゃんと目があったので写真を見せて聞いてみた。
すると、
「ここはタクシーじゃないと行けないよ、でも15分くらいだ。今から出て夕日を待つならちょっと早くて料金もかさむから4時過ぎくらいにおいで、君のためにタクシーを呼んであげるよ」
とのこと。
生き仏様じゃー。
1時間ほどカフェや散策で過ごし、再び戻るとおじいちゃんの友達というタクシードライバーのおっちゃんが待っていた。
おっちゃんのケータイでおじいちゃんと会話し、料金も安くしてもらいいざスターウォーズの名シーン、ラース家の夕日へ!!!
街の道を一本入るともうそこは、、、
砂漠!!!
おっちゃんが「あれを見ろ!!」
その先にはなんと!!
野生だ!!
野生のラクダ🐪
ラクダ使いと一緒にいるラクダは死ぬほど見てきたけど野生のラクダとその群れを見るのはまえてぃー初めてだった。
ってか野生にラクダっているんだ!とすら思った。
胸躍らせること20分。
「着いたぞ!!」
16時40分。
夕日も今からならいい感じに見れるー!
そしてその先には、、、
ん??
スターウォーズすぎる(*⁰▿⁰*)!!
ここはオングジャメルというちゃんとしたスターウォーズのロケ地であり、観光名所にもなっている場所。
いろんなお土産やキャラの格好をした売店の人たちがいる。
観光客もいる。
が、まえてぃーそれらには目も触れずラース家のみを探す。
まずは「ここにある!」って安心してから色々見たい派なんです。
が、いろいろ回ってもあのラース家が見つからない。
ルークの育った家がない!!
それもそうだ。
映画のシーンではラース家は砂漠の中にポツンとあるのだ。
こんな密集地たいにはないはずだ。
少し離れてるのかなーと思いジェダイの格好をした男の子に聞いてみた。
「ここに行きたい」
「、、、ここにはないよ」
「なんですとー(*⁰▿⁰*)💦!?」
どうやらこのラース家は違う場所にあるらしく、ほとんどの観光客はここを目指してくるのでおじいちゃんとおじちゃんはまえてぃーがてっきりここに来たいと思っていたのだ。
そしてそのラース家は、、、
誰も知らない💦
タクシーのおっちゃんがおじいちゃんに電話!!
「おい、ここじゃないらしぞ!!」
何言ってるか分かんないけどなんかケンカみたいになってる。。。
うわー、残念すぎる。。。
激凹みしタクシーに戻る。。。
直感で決めて、ここまでこれただけでも奇跡やなと自分を慰め、来た道を戻る。
戻る。
戻る。
通り過ぎた!?
おっちゃん、どこ行くの??
まさかのおっちゃん、「もしかしたらここかもー」とおじいちゃんと話してたらしく、その方面に向かってってくれていたのだ!!!
なんと有難い!!
時刻は17時15分。
あと15分で日が沈む。
間に合うのか!?
見つかるのか!?
街を通り過ぎ再び砂漠地帯へ。
そして道なき砂地を走り出すタクシー。
360度砂。
「この辺りだ!」
おっちゃんが言う。
視力を凝らしラース家を探す。
今だ‼️
まえてぃーの視力2.0を発揮するのはこの日のためだったのだ!!
タクシーの窓全開で上半身を乗り出し探しまくる。
そしてついに!!!
おっちゃん、アレだー!!!
ほんとに砂漠の中にポツンとそれはあった。
主人公ルークが暮らした家。
実はこれ、撮影後ボロボロだったのをファンの人たちが復活させたんだって^_^
そして、新たな決意を込めた夕日。
こちらです。
誰かに昔言った。
「まえてぃー景色見て泣くことなんて絶対ないわー」
…。
泣いたよね笑
泣いたってか自然と涙が出たのよ。
でもそれは、景色が良かったってよりも、本当に多くの人が協力してくれて、まえてぃーをここまで運んでくれたって感謝の想いからだと思う。
そんな想いで見る夕日は本当これまで見た夕日の中でも何か特別だった気がする。。。
再現、のつもり。
おっちゃんとのシルエット写真、宝物です。
帰りの車内。
おっちゃんが「最高かい!?」
「さいこうだーーーー!!」と叫んだのは言うまでもない。
後から聞いたんですが、この場所はツアーやガイドを雇って来る場合がほとんどで、個人でしかも突然来る奴なんていないぜと言われ、またしてもまえてぃー持ってるわぁと自分で思いました。
何度も言うがそんなまえてぃー、スターウォーズをちゃんと観たことは、ない。
あ、テンション上がりすぎて、
自撮り棒を、
ラース家に忘れた笑