【カンボジア】憧れられるって照れるけど勇気と自覚をくれるみたい。
大草原が好きだ。
そこに吹く風が好きだ。
けっこうな都会で育ったまえてぃーにとって、欲しくても届かなかった世界。
シェムリアップ滞在中お世話になったゲストハウス「KOCHIKE(高知家)」。
一泊4ドルから泊まれる日本人オーナーの宿です。
そこに存在する専属トゥクトゥクドライバーこと“サム”。
彼はとにかく不愛想だ。
朝日鑑賞と遺跡たちの周遊ツアーに連れて行ってくれたのだが、とにかく笑わない。
集合場所と時間を英語で伝えるだけ。
ホスピタリティの欠片もない奴だ、と思うまえてぃー。
が、そこに面白さを感じてしまうまえてぃー。
きっとそんな生徒たちとの楽しい思い出がそうさせてくれるんだと思う。
宿にいたサム。
トゥクトゥクの後ろから無意味に“ヘイ!サム”と話しかける。
“ヘイ!サム、まだか?”、“ヘイ!サム、雨だぞ”、“ヘイ!サム、夕日は見れるか?”などなど。
そしてそれに片言の「ニホンゴ」で答えるサム。
「日本語話せるやん」って言うと、「ベンキョウ、している」とのこと。
2日ほど過ぎ、またアンコール遺跡をサムのトゥクトゥクに乗って移動していた時、一緒に回っていた日本人の友達とビールを飲んだ。
サムとも飲んだ。
そしておもむろに出してきたサムの日本語参考書。
まさかのヒロコさん登場(まえてぃーの本名)
的確すぎる格言発見。
とあったので、
食べてみたら、、、
食べにくかった😂
観光を終えて、宿に着いてまた明日!みたいな会話をしていると、おもむろにサムが。
「イエニ、コドモ、イル。チカイ、ミニキテ。」というではありませんか。
「えーサム若いのに子どもいるのー!?」と驚くまえてぃー。
そしてすぐにまえてぃーを乗せて出発しようとするサム。
いや、怖いから。
専属ドライバーで安心とかあるかもしれないけどさすがに怖いから。
握力30あるけどきっと勝てんから。
お金もないから。
予定あるからとか言って断ろうとしたけど行く気満々のサム。
覚悟を決めて半ば無理やり一緒に回った日本人2人を誘いサムのオプションツアーへ。
観光ロードとは全く違う住宅街(暗い)をひた走ることたった10分。
本当に近かった。
が、ここで何が起こる?
子どもと関わらせて奪うは金かスマホかけん玉か( *`ω´)⁉︎
みんなでちょっと気合いを入れて覗いた先には・・・
コドモーーーΣ( ̄。 ̄ノ)ノ
いやちょっと待ってめっちゃいる。
予想では多くても3人だぞ。
なんだこの野球チームできそうな数はΣ(・□・;)!!
驚いていると奥の方から日本語が聞こえた!!
「どうぞ、中へ入ってください」とのこと。
笑顔のステキな男性が我々を迎えてくれると同時に聞こえたのは。
「コンニチハー」と言う子どもたちの声。
恐る恐る入っていくと、その男性が説明してくれた。
彼の名前はトレンさん。
「私は日本語が話せるので近所の子どもたちを集めて日本語を教えてるんです。今日はあなた方が来てくれて嬉しい。」とのこと。
最初は自分の子ども(3歳)に教えようとしていたらしいけど、みんなと一緒のほうが楽しいし、何より日本語を話せるようになることで将来の幅が広がるから無償で近所の子どもたちを迎えているとのこと。
しかも平日毎日∑(゚Д゚)!!
人としての鏡ですかホント…。
そして、サムについても話してくれました。
「彼は隣に妹弟たちと住んでるのですが、幼い頃にお母さんは病気で亡くなり、お父さんは他の女性と逃げました。彼が一家を支えなくてはならないのです」とのこと。
・・・。
・・・。
ごめんよサムーー。゚(゚´ω`゚)゚。
疑って悪かったーーー!!
私はなんて愚かな人間なんだー!!!
と頭を丸太でゴーンってやられました。
そして、そこにはサムの弟妹もいてみんな日本語を勉強していました。
うん、ここは何か力になりたい!!ってことで久々に先生モード突入。
「アイウエオ~ワヲン」の発音の練習。
ギャとかピュとか日本人でも難しい音を一緒に練習しました。
そして一対一で会話の練習。
か、かわゆい♡
「私の名前は〇〇です。」
「あなたのお名前は何ですか?」
「好きな色は何ですか?」
「私はカンボジア人です」などなど。
みんなとっても上手で、まえてぃーの英語よりはるかに上手だ…。
り、凛々しい♡
慣れてきたら「恋人はいますか?」とか聞いてくるから超かわいい。
「何歳ですか?」って聞かれたから正直にいうとブハッて笑われた。
おいっ!それはどういう笑いだコノヤローとか言いながら楽しく過ごしました。
どうやら「つ」が難しいらしい。
みんな「ちゅ」になる。
「あちゅい(暑い)」、「いちゅ(いつ)」。
笑ってしまうがきっとまえてぃーの英語「フレンズ」が通じないのも似たようなもんだろう。
10年前、ソチアが教えてくれた日本語の持つ意味。
その可能性は今でも十分生きているということが分かりました。
でもだからこそ、日本という存在を守っていきたいと思いました。
憧れられてるんです。
確かに今、カンボジアでは中国や韓国の勢いがスゴイです。
でもこうして憧れてくれてる人たちがいるのなら、下手にバカやって生きるのではなく、日本人としての自覚や誇り、そしてこれからも生きるぞっていう意欲みたいなのを待ってまえてぃーは生きていきたいです。
日本にいた時は「自分らしさ」や「自分しかできないこと」、「あの人と比べて自分はこうだ」、「自分との戦いだ」などなど自分(個人)について考えることしか無かった。
でも世界にいると、「自分は日本人」という集合的な意識が自然と出てくる。
そしてそれらは決してイヤなことじゃなく、今の自分を奮い立たせてくれる勇気と自覚。
彼らが大人になった時、「あーあ、日本語なんて勉強するんじゃなかった」とか「日本語なんて無意味っすよ」とか思われたくなーい(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)💦
「勉強して良かった」、「日本語のおかげで人生豊かになった」って思ってほしい。
そのためには彼らだけが頑張るのではなく、まえてぃー達が頑張って日本をキラキラさせていかなきやいけないって思いました。
今のニートまえてぃーにできること…??
そんな世界のこんなことをみんなに伝えていきたいです(´∀`)👍
それからも交流は続き、子ども達の合同誕生日会やサムのおススメスポットに連れて行ってもらったり、本当に良くしてもらいました。
ケーキを見てこの表情😂
釣り中🎣
兄弟みたいにみんな仲良い。
カエル🐸
めちゃ美味い😋
エビ🦐
めちゃめちゃ美味い😋
サムのトゥクトゥクで揺られ…。
ハスを食す!!
ピーナッツだ🥜
途中に寄ってくれた屋台は近所の子ども達が晩ご飯を買いに来てました。
スパイスの素晴らしい焼き鳥🐣
揚げパンとサラダのコラボパン🥖
ありがとうサム!!
やっぱり好きだな、カンボジア!!